昨日の記事に引き続き、I Messageの伝え方です。
まず基本的なところから
主語がYou(あなた)のYou Messageでは、相手が主語になっているので、相手がその言葉を受け入れるか受け入れないかを選択できます。
一方、I Messageは、話し手がどう感じたのか、と言うことを伝えているので、相手は否定することが出来ません。
では、どのように伝えればいいのでしょうか?
I Messageと言う名前だからと言って、「私は、・・・・です/と感じてます/と考えています」と主語をI(私)にすればいいだけと言うものではありません。
何が必要なのでしょうか?大切なことは何なのでしょうか?
3つの要素に分けてみましょう
1.行動
具体的に、相手のどの行動に対するメッセージなのかを明確にします。
ポイントは、嫌味っぽくならないことです。
あくまで、事実だけを伝えます。事実と解釈を分けてください。
解釈になったとたんに、自分フィルターでの判断が入ってしまい、相手は判断されたと感じ、そのメッセージを拒絶します。
人に影響を与えるときの基本は、No judgementです。
2.影響
相手のその行動によって、自分にどのような影響があるのか?を明確にします。
そのことによって、私は、どんなことが困るのか?
そのことによって、私に、どんな影響があるのか?
を考えてください。
3.感情
その行動によって起こる影響の結果、最終的に自分が感じる感情を素直に伝えます。
注意すべきことは、怒りの感情を伝えるときです。
心理学の世界では、「怒りは第二感情」である、と言います。
たとえば、お店で嫌な接客を受けて、怒りを感じたとします。
その怒りの前に感じていた感情(第一感情)は何だったのでしょうか?
それは、大切に扱われなかったさびしさ、かも知れません
この時には、「私は怒りを感じました」、と伝えるのではなく、「私はさびしかった」と伝えてください。
必ず、第一感情を伝えてください。
これらの3要素を意識してI Messageを伝えてみてください。
例文です
1.待ち合わせに、30分も遅刻してきた人に対して
×:なんで30分も遅れてくるの!いつもそうなんだから!(怒り)
○:あなたと食事に行くのを楽しみにしていたのに、待ち合わせの時間が過ぎても来なかったし、連絡も取れなかったから、事故にでもあったんじゃないかと思って、すごく心配していたの
2.子供が迷子になって、やっと見つかったとき
×:なんで、ちゃんと後を付いて来ないの!おもちゃになんか夢中になっているからよ!もう、あなたを連れて外出なんか出来ないわ!
○:ずっと付いてきてくれていると思っていたのに、あなたがいないと気づいたときには、もしかしたら事故にあったり、事件に巻き込まれたりしたんじゃないかって思って、お母さんはすごく心配しだったの。
I Messageを伝えるのはとても勇気がいることだと思いますが、きちんと伝えられれば効果があります。
誰でもがやっていることではない、誰でもができることではないからこそ、価値があります。
勇気を持って試してみてください。
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