脱ラベル化

ラベルを貼る、あるいはレッテルを貼る
小さい頃から、誰でも今までいろんなもの・人に貼ってきたり、貼られてきたりしてるのではないでしょうか？
脳は空白を嫌う、単純化を好むと言うことから考えても、ラベル化は役に立ちます。
卑近な例で言えば、「水」といモノに向き合うたびに
「これはなんだろう？」
と毎回、考えていたりするとエネルギー効率の観点からも悪いですし、脳の安全安心欲求を満たすことも大変になります。
正しい数値なのかはよく分かりませんが、人間の脳は全身の基礎代謝量の２０%を消費していると言うことです。
ラベル化をしている状態で。
これで、ラベル化をまったくしなくなってしまって、毎回が「はじめまして」では、簡単にエネルギー不足にも陥ってしまうことでしょう。
と言うことで、当然のことながらラベル化には相当たくさんのメリットがあるわけですね。
ところが、ただメリットだけではないことはご存知の通りです。
これも捉え方の問題ではありますが、デメリットと思われるものはいくつもあるでしょうが、
そのうちのひとつにはものの見方が固定化されてしまい、自分あるいは周りの人・モノなどをありのままに見れなくなるということもあるでしょう。
そして、その結果として自分を小さな枠に閉じ込めてしまいます。
以前話をした人の中にも
「私は、○○という（精神系の）病気と診断されたんです。」
と言われている方がいました。
X = Y
と一般化しています（されています）。
しかも、NLPのニューロロジカルレベルで言うところのアイデンティティレベルで、
私 = ○○という病気
とイコールで結んでしまっています。
ちなみに、私がその人が「診断された」という話を聞く前に、その人と話していて
「確かに、そんなものの見方をしてると苦しむけど、そんなに無駄に苦しまなくてもいいな」
とか、
「過去に家族関係であった出来事や関係性を聞いていると、そういう風に考えてしまうのも仕方ないかもしれないな。」
とか思えましたが、
「まぁ、多かれ少なかれ誰にでもそういうことはあるだろうし、その結果としてちょっと被害者妄想っぽくなったり、感情的になってしまったりすることがあっても別におかしくないよな。別に普通だよね。」
と思っていました。
ただし、ここで
私 = ○○という病気
とラベルを貼ってしまうと、そういう自己認識になってしまうので大変です。
そういう自己認識になれば、そのための証拠集めを日常生活の中でしてしまい、証拠固めが着々と進みます。
この証拠集め係はとても有能で働き者ですので、あっという間にたくさんの証拠集めをしてきます。
そして、もともとそうでなかったとしても、どんどん病気になっていくでしょう。
ですから、自分が自分に対して貼っているラベル、人から張られているラベル、自分が他人に対して貼っているラベルにどんなものがあるか、そしてそれが自分に役立っているかを見直すことはとても大切です。
そして、この仕組みが分かれば、自分に対して貼っているラベル（セルフイメージとも言いますね）を自分が望むとおりに貼り替えていくこともできますね。
もちろん、新しいラベルはなかなかなじまないかもしれませんが、そのために役立つものはたくさんあります。
まずは、自分に対して貼っているラベルにどんなものがあるかを、日常生活の中で気づくことからはじめましょう。