「人の話を聴く」という話です。
「聞く」というより「聴く」ですね。
「聴く」ということの障害と言うのはいくつかあるのですが、よく女性と男性とのコミュニケーションスタイルの違いで問題になる、
「問題を解決しようとする」
「アドバイスしようとする」
と言うところが今日のテーマです。
女性はただ話を聴いてもらいたいだけなのに、男性は最後まで聞かずに、その問題を解決しようとする。
結果として、女性は話しを聞いてもらえなかったと感じて、(控えめに言って)不満に思う。
という、大昔から連綿と続いてきた問題です。
これは、いろいろな説明があり、男女の脳の違いであったり、昔からの男女の役割の違いから来ているものなど、なんとなく納得できるものです。
ただ、「そうなんだからしょうがない」と言って終わらせてしまっては仕方ないので、話を続けます。
そして、これは男女との間では顕著に出るようですが、もちろん男女との間だけの問題ではないですね。
同性同士でもあってもこの問題は起こります。
もちろん、相手が解決策に関して相談しているのであればOKです。
私が以前していたコンサルティングと言う仕事は、相手(クライアントさん)が問題解決を望んでいるので、それを提供するのが求められているので、もちろんそのお手伝いをします。
そういう場合でない、日常での多くの場面で・・・
人の問題を勝手に解決しない
と言うことが大切な時が往々にしてあります。
ひとつには、相手は「ただ話を聴いてもらいたいだけ」と言うことがありますよね。
そういう時に、話を聞いてもらいたいという相手のニーズを無視して、問題を勝手に解決してしまおうとすると、相手は感謝するどころか不満を募らせます。
良かれと思ってしたとしてもです。
相手のニーズが満たされていないので、不満に思うのですね。
さらに、別の視点でも
人の問題を勝手に解決しない
ということは大切です。
いくつか考え方もあると思いますが、
勝手に解決してしまうと、まずは依存が起こる危険性があります。
「この人がいないと今後何か問題が起こっても対処できない・・・」
これでは、困ってしまうわけですよね。
よくあるたとえ話で言う、飢えている人に(魚の釣り方ではなく)、魚を与えてしまう、というやつですね。
また、別の考え方として・・・
人の人生が何らかのロールプレイングゲームだとして、その中で出てくる問題であったり課題であったりというものを、その人(主人公)に変わって解決してしまわない。
何か問題が起こったら、先回りしてすべての問題を解決してしまったら、ちょっと人生つまらないですよね。
サッカーでゴールを決めるまでには、相手ディフェンダーやキーパーなどとの競り合いがあるので楽しいのであって、あなたがゴールを決めるために、ディフェンダーやキーパーをすべて取り除いてもらって、完璧なお膳立てをして、無人のゴールにシュートを打ち続けても、あまり楽しそうではありません。
練習としてはいいかもしれませんが、それだけの人生ではすぐに飽きてしまいそうです。
問題を解決する中で、自分にとって大切な気づき・学びを得られるものです。
その機会を奪ってはいけません。
また、他の人に解決してもらった場合、また同じような問題が起こったときに、自分ではその問題を解決することができないままで、また苦しみ続けるだけかもしれません。
人が困っていると、それを自分の問題として、「解決しなければならない!」と思っている人がいるとしたら、
「その問題は誰の問題なのか?」
「いま困っているのは誰なのか?」
を一度自分に問いかけてみるといいかもしれませんね。
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katsu様
いつもペタありがとうございます!
ブログ拝見して生き方のヒント、見方の角度を勉強させてもらっております!
またお邪魔致します!
少し気持ち伝えたくて
yappe3敬白
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>yappe3さん
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てるようであればうれしいです。
ありがとうございます。