私はあなたに殺されたんです（過去世の話）

タイトルには「殺されました」だけ書きましたが、正確には
「私は、あなたに過去世でレイプされたり、殺されたりしたんです！！」
といきなり言われました。
シータのあるセミナーでのペアセッションの時の出来事です。
どうですか？
セリフとしては結構衝撃的ですよね！
もう何度も会ったことのあるその方は、最初会った時から私のことに苦手意識を感じていたらしいのですが、
私はそれを聞いても、別にトリガーされる（怒り、憤り、罪悪感などのネガティブな感情が沸き起こってくる）こともなく、一応、そのままその人が
「真実だと信じているんだな」
という風に話を聞いてあげることは出来ましたが、やはり一般的にこういうことを、人にあるいは本人に言うのは、どうなんだろうという思いはあります。
本人に対して言ってしまった場合、そういうことを言われて、傷ついてしまったり、トラウマを作ってしまうこともあるでしょうから、自分の過去世を人にぶつけるのはどうしたものかと。
自分の過去世は、仮に、万が一（しつこい）それが事実であったとしても、それによって人を責めるために使うのではなく、そういう過去世を持っている（と信じている）自分を癒すために使うのがいいのではないでしょうか？
また、本人以外の人に「私は過去世で、○○さんにこんなひどいことをされたんです」のようなことを言った場合、
表面上では、
「そうなんだ。大変だね～。ひどいね～」
見たいなことを言ってくれるかもしれませんが、
「何言ってるんだこの人？」
と心の中では思われているかもしれませんし、○○さんに対して、変な印象を与えてしまう可能性もあります。
まぁ、多くの人は、それを真実のこととしては取り扱わないと思うので、あまり心配はいらないでしょうが。
ただ、ヒーリングとかカウンセリングなど人の心を扱ったりとか、癒すことを学んでいたり、仕事にしようとしているのであれば、そのように人のことを傷つける可能性があることはあまり言わないに越したことはないのではないでしょうか？
その方も自分が十分に癒されて、現実を見ることが出来るようになれば、もう繰り返すことは無くなるのだろうと思うので、今はまだそのプロセスの途中なのだと、見守る（といっても、特に何をするわけでもない）だけですが。
以前も、シータのセミナーに出ていて、あまりにも
「過去世で○○○だったから△△△」
と言うような人が多かった時には、正直辟易しそうになったことがあります。
「過去世にばかり逃げてないで、現実に直面してみたら？」
とか思ったり。
もちろん、正面きって言うことはありませんが。
過去世にとらわれるよりも、その過去世が原因でいま問題が生じている（と信じている）のであれば、まだそのエネルギー、問題が自分の中にあることだけは確かだから、そこに向き合って解消した方がいいのでは？？？
などと思います。
もちろん、現実があまりにひどすぎて、現実に向き合うことが難しい方は、まずは「過去世」として出来事を取り扱って、徐々に現実に向き合えるようにしていくというのも有効なアプローチだと思います。
さて、そもそも「過去世」に対する捉え方も、人それぞれでしょうが、私の捉え方は
まずは、
「それが本当の過去世なのかどうかは、（おそらく）誰にも分からないのではない」
ただ、
『それを「真実だ」とその人が信じているエネルギーを持っている』
ということは事実なのでしょう。
シータでリーディングしている人でも、リーディングしている人の妄想の可能性もあるし、クライアントの方が「こうだ」と信じているエネルギーを読んでいるだけかもしれません。
ちなみに、誤解がないように一応表明（？）しておくと、
「過去世というものはある」だろう
というものが私の前提にはあります。
過去世というもの自体はあるだろうけれど、「これが自分の過去世だ」と信じているものは必ずしも事実とは限らず、それを信じている人にとっての真実に過ぎない
のだろうと思っています。
そして、それが事実であるかどうかは別として、その過去世を信じている人にとっては、
その過去世が自分にとってネガティブなものであれば、それが解消されればよい
というのもまた事実でしょう。
ですので、私自身に「過去世で・・・」と言われることに対して、取り立ててブロックがなかったので、
「私は、あなたに過去世でレイプされたり、殺されたりしたんです！！」
「だから、それ（過去世でのあなたとの関係）を解決・解消したいんです」
と言われても、
「はぁ、そうですか」（と口に出しては言わない）
ぐらいで、別にトリガーもされずにセッションをしました。
そして、セッションが進んでいくと
・そもそも男性にとても苦手意識がある
・「女性を解放しなければ」のような強い思いある
・・・
というようなことが分かり、特に私自身とその方との関係に関してのワークを一切することなく
、上記のものが解消されると、その方の表情や私に対する態度も変わってきました。
そう、私自身との関係には一切触れることなく。
だとしたら、その方が信じていた過去世とは事実だったのでしょうか？
まぁ、どちらでもいいのですが（笑）
過去世が本当かどうかなんて、本当にどうでもいい（笑）
ここからは、私の勝手な推測ですが、潜在意識の性質上、以下のことが行われていたのではないかと思います。
・何らかの原因で、男性が苦手（小さい頃の出来事が原因かもしれませんし、TV・本などの影響かもしれませんし、本当に過去世が原因かもしれません）である
・目の前に男性がいた
・しかも、何度も会う機会がある（良いにつけ悪いにつけ、「単純接触の原理」が働く）ので、その人自身が苦手だと思い始め、「男性が苦手」が「この人が苦手」に変わる
・潜在意識が、「この人が苦手」ということを正当化するためのストーリーを巧妙に作り出す
潜在意識的には、「なぜこの人が苦手なのか？」の答えが得られないと（空白が生じていると）、不安なので、何とかその空白を埋めようとします。
・そして、それを過去世だと信じ込むエネルギーが作られる
ということで、だいぶ長くなってしまいましたが、あまり過去世にとらわれずに生きてみてはいかがでしょうか
（あれ、こんな結論なのか・・・。書いてるうちに別に結論は要らないなと思い始めたので、それぞれの人がそれぞれに受け取ってもらえればいいかなと）
あ、そう言えば、シータのインストラクターセミナーでヴァイアナが何回かデモセッションやったのですが、一度も「過去世がどうこう」というところには行っていなかったような。
そして、それでいてもちろん必要な癒しはもたらされていたと思います。