「自分で発見したこと、体験したことじゃないと人に伝える価値はない」
「誰も知らないことじゃないと、自分が発言する意味はない」
と言うようなビリーフを持っていました。
このビリーフを持つにいたった過去の経験などはいろいろあったらしいのですが、このようなビリーフを持っていたため、人前で自分の考えや意見を出さないようにしていました。
以前勤めていた会社でのこと
クライアントなどとのある会議の席だったのですが、私はあまり発言していませんでした。
でも、その上司(私が大好きな上司でした)は、私から見たら
「そんなことは誰でも知ってるよ。何であえてそんなことを発言するんだろう?」
などと思うようなことも発言していて、驚いたことがあります。
つい昨日、このようなビリーフはある体験から取り除かれました。
ビリーフが取れた今にして思うと、この世の中で、本当の自分のオリジナルなものなんてほとんどなくて、(SCAMPERなどのアイデア開発法も示している通り)多くのものは、過去にあるもののオプション&リミックスで出来ているものです。
しかも、私が知っていたとしても、他の人はその情報を知らないかもしれない、そしてその情報は相手が欲していたものかもしれません。
そういうときに、フォーカスが自分に向いていて
「こんなことを話して、『なんだ、そんなこと誰でも知っているよ』」と思われることを回避しようとするのか、
相手にフォーカスを向けて、「この人の役に立つかもしれない」、という立場に立つのか、で自分がどう感じるのかが異なります。
よく言われることですが、人前で話すときに、緊張する人は
「自分はみんなからどう思われているんだろうか?」
と自分にフォーカスが向いていて、さらに緊張をしていきます。
逆に、
「この目の前の人たちに、どんなことを伝えることが出来るだろうか?」
と聴衆にフォーカスを向けると、緊張しなくなります(緊張が弱まります)
そして、さらに
自分が学んだことで身に付けた知識や経験などは、すでに自分にとっては当たり前になってしまっているので、あえて人に伝える必要もないと考えてしまいがちですが、目の前の相手はその情報を喉から手が出るほどほしがっているかもしれません。
ですので、謙虚な態度を持ちつつ、学んだことは過去の先達から受け継いだものなので、それを自分でとめてしまうのではなく、どんどん次の人に伝えていく、バトンタッチしていくことが大切だと、ビリーフが取れた今では思っています。
このブログでも、いろいろお伝えしていきたいと思います。
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