コーチングの勉強をしている中で、同じくコーチングを勉強している人、あるいはコーチング的なものを取り入れている会社の人と話していたり、コーチングセッションを受けていたときに感じていた、「これはニセモノのコーチングだ!」と思ったことを、書いてみたいと思います。
自分のコーチングも、そうならないようにと言う自戒の意味もこめて。
1. フィードバックもどき
CTPでは、フィードバックは
・ I Messageで伝える
「私はこのように感じた」とコーチが感じたことを、コーチの責任を持って伝える
・ 記述的に伝える
具体的に、クライアントの行動・言動をそのまま客観的に伝える。
というように教えています。
この定義が絶対とも言い切れないことは私自身も認めた、その上で。
これに対してのフィードバックもどき
「・・・ですよね?」
「ね?」と言う言葉には、相手への甘えがあり、自分の意見を認めてほしい、認めてね、というニュアンスが現れてきます。
これは、コーチの価値観・意見の押し付けであって、フィードバックではありません。
また、 I Messageのように、責任の所在がコーチになく、あたかも「一般的にこういうのが当たり前」と言うような話し方です。
こういうフィードバックを受けると、クライアントの立場としてはまったく受け入れることが出来ません。
「口癖になってしまっている人は、直したほうが良い」と先日の勉強会でも言っていました。
もうひとつ、フィードバックもどきについて。
フィードバックとは、目標に向かっていく中で、現状を確認して、現状がその道筋にずれていないかを伝える、ものだと思います。
最近、あるセッションでコーチから受けたフィードバックもどき。
それは、今の私の現状を確認した上でのものではなく、数ヶ月前の私の状態を、あたかもフィードバックのように伝えられました。
現状はそのときと違っているので、まったく受け取れませんでした。
それに対して、そのコーチは、「○○さん(私のこと)は、フィードバックを受け取れないんですね」と言われて、絶句してしまいました・・・
過去のある時点を切り取って、その固定観念を持ってクライアントに接してしまうと、相手の反感を買いかねません。
一般の会話ではありがちかもしれません。
でも、コーチはプロですから、フィードバックを正しく理解して、使いこなす責任があると思います。
人間は常に成長しているものです。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」
と言う言葉があるとおり、常に現状に基づいてフィードバックすることが大切だ、と感じました。
長くなりましたので、続きはまた、別の記事で。
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