価値観・執着を手放してみると

世の中にある自己啓発本、スピリチュアル系の本、宗教の本などを読んでいると、「自分の価値観を手放す」「執着を手放す」などと言う言葉が良く出てきますよね？
でも、まぁそんなこと言っても、普通の人には無理だよな、と思ってました。
しかし、気づいてみるとこの１－２ヶ月でいろいろな価値観を手放していたことに気づきました。
もちろん、まだまだ手放させていないものはたくさんあります。
ただ、いくつか手放してみると、見えてくるものがいくつかありました。
まず一つ目には、自分がとても楽になったということ。
いろいろなものに対する（自分に役に立たない）こだわりがなくなったことで、世の中で起こっていることに対してイライラすることが少なくなりました。
そして、イライラしたときもネガティブに捉えるのではなく、「自分の中の何がそのような感情を引き起こしているのだろうか？」とその原因となっていると思われる、ビリーフ、価値観、ルールなどを見直すいいチャンスだと捉えられるようになってきました。
もうゲーム感覚になっているので、とても楽しいプロセスです。
話は戻って・・・・
二つ目は、世の中の人がいかに自分の価値観を相手に押し付けているか、と言うことに気づきました。
あるとき、ある場所で、ある方が、みんなでやるはずになっていたものに、体調・精神面などの理由で「自分は参加しないほうが良いと思う」、と言うことをおっしゃいました。
その方に対して、複数人の方が励ましのメッセージを伝えていました。
その時、私が感じたこと。
「あぁ、この方（メッセージを受けている方）は、このメッセージを受けて、つらいだろうな、痛いだろうな。
『やっぱりみんなの期待にこたえないとだめなんだろうな。そういう風に要求されているんだろうな。そうしないと認められないんだろうな』

って思ってるんだろうな」
励ましのメッセージを送っていた人たちは、明らかに善意でそのメッセージを伝えています。
そして、そのメッセージは日常生活の多くの場面でありとあらゆる人が送っている励ましのメッセージでした。
もちろん、そこに悪意はまったくないと思います。
ただし
そのメッセージには、発信者の価値観が乗っていました。
そして、その価値観を相手に投影して、その価値観に合うように行動することを求めていました。要求していました。
とても痛々しく感じました。
最近、私が苦しんでいる人に対してとっている態度は、誤解を恐れずにいえば共感ではありません。
「この人は完全・完璧な存在だから、別に自分が何とかしてあげなくても大丈夫だ。」

という信頼感をもって接しています。
ある関西在住のコーチの方と話しているときに、私が、最近苦しんでいる人を見ると
「あぁ、この人は苦しんではるなぁ。（でも、大丈夫や。）」

って思うんです。と、なぜか関西弁で言葉が出てきました。
相手の方が関西の方なのでこういう言葉になったのかと思い、
「あれ？何でココだけ急に関西弁になったのかわかんないですけど」
と言ったら、彼女に
「関西弁の『・・・（し）はる』って言葉には尊敬の気持ちがこもっているからじゃないですか？」
と言われ、とてもしっくりきました。
この言葉は無意識に出てきたのですが、無意識の深いところから尊敬の念を持っているんだなぁ、と実感できました。
そして・・・
一般的に、苦しんでいる人への共感は、話を聞いている人も苦しそうな表情をして、相手の気持ちに寄り添ってあげると言うものだと思います。
そして、それも効果があるケースもあるだろうと思います。
ただし、私が最近感じているのは、そのときの聞き手の態度・信念だと思います。
共感しているときに、
「あぁ、なんてこの人はかわいそうなんだろう。私が何とかしてあげないと、この人は立ち直れないだろうな」
というスタンスでいると、話者は
「自分のことを信頼してもらえていない」
「この人は上から自分を見ている」
と感じることもあるのではないでしょうか？
これは最近終えたNLPのマスタープラクティショナーコースでのスポンサーシップの学びと、自分の中で統合されて、知識と体験が完全に結びつき、一貫性を持って自分の中で伝えていけると感じています。
そして、これにより、自分も周りの人も、とても楽になっていると感じています。
そして、私が最近、苦しんでいる人・悩んでいる人に対してとる表情のモデリング対象になっているのが、仏様・仏像です（笑）。
そのような微笑みを持って人に接していると人も癒されるのではないでしょうか？
もちろん、表面的なものだとニセモノだと言うことが相手に伝わりますので、心の内面で相手を完全に信じることが大切だと思います。
表情とは、読んで字のごとく、自分の心の中にある感情が表面に表れているものです。
そして、自分の表情は自分が一番見えていません。
自分の表情を見れるのは、鏡の前にいるときだけですよね？
でも、周りの人はいつもあなたの表情を見ることができます。
怖いですね（笑）。
そして、その表情を作り出している自分の内面が一番大切であることはいうまでもありません。
自分の内面をチェックしてみてはいかがでしょう？そして、自分の内面・感情・思考パターンを自分でデザインしてみませんか？