「どうしてわかってくれないの？」のワナから抜け出す方法

●「どうしてわかってくれないの？」のワナから抜け出す方法
「あの人のためにあんなにしてあげたのに…」
「言っていたことと違うじゃないか…」
「どうしてわかってくれないんだろう？」

こんなふうに感じたことはありませんか？
こういう些細なところから、
誤解が生じ、人間関係がうまく行かなくなる
信頼関係が崩れ、疑いを持つようになる
なんてこと、
世の中ではよく起こっていますね。
先日、セッションでいらした方と話していると、
最近、人間関係でうまく行かなかったことがあった
とのこと。
そして、その原因として
◯◯さんのことを思って、
◯◯さんは、こう思っているだろうから
自分は我慢して、自分を抑えて、
◯◯さんのために、と思ってある行動をする。

でも、
それは、誰にとっての真実でもない

○○さんがこう思っているだろう
ということも単なる推測。
実は全然違っている、ということも多々あります。
逆に、相手を傷つけてしまうことも…
そして、
自分が我慢して、
自分を殺して何かを行ったので
自分自身にとっても真実ではない。
相手を思いやる、善意から来ているのに
残念ながら誰のためにもなっていない(>_<)
これでは、もったいないですね。
お互いが遠慮し、
お互いを思いやっている
にもかかわらずこの結果です。
あなたも、こんな経験ありませんか？

こんな問題を解消するためには、
どうすればいいのでしょうか？
コーチングやコミュニケーションの基本として
大切だと言われているのが
1.質問すること
2.確認すること
3.明確・具体的にすること

です。
こんなケースを考えてみてください。
・・・
会社で上司に、
「これ急いでやっておいてね」
と言われます。
すると、
「そうか、急ぎの仕事だったら
　さっさとやって、明日の朝には提出しよう！」
と仕事に取り組みます。
すると、一時間後にその上司がやってきて
「できた？」
・・・
悲劇的です(>_<)

このやり取りの中で、どちらに責任があるのか？
自分の立場としては、
「上司の指示が曖昧で。」
「上司は仕事ができない。」
「上司はコミュニケーション能力がなくて･･･」
と言っていてもいいのですが、
これで改善されるわけではありません。
「上司が･･･」と文句を言い続けても、何も解決しません。
コミュニケーションは一緒に作り上げるものですから
両方に責任があります。
"責任"という言葉に抵抗を覚えるのであれば
お互いに、変えることが出来る
と言う言葉におきかえてください。
「両方に責任がある」としたら、
自分にできることは何でしょうか？

それが、
質問して、確認する。
質問して、具体化する、明確にする

ことです。
さっきの例で言えば、
「急いでやっておいてね」
「急いで、というのはいつまでにやっておけばいいですか？」
（質問、明確化・具体化）
「15時からの会議で必要なので、1時間後までにお願い」
（明確化・具体化）
「1時間後ですね。わかりました。」
（確認）
という感じで
質問し、明確にし、確認する。
これは、仕事の例でしたが
友人、恋人、夫婦、家族との間での
コミュニケーションでも同じことです。
私は○○さんのことはわかっている
と思っていても、
それは単なる思いこみかもしれません。
「だって、もう長いこと一緒にいて
　今までずっとそうだったし…」
と言うかもしれません。
でも、こんな話も聞いたことがあります。
毎朝、朝食で
目玉焼きを朝食で食べ続けてきた夫婦。
奥さんは、結婚当初から、
旦那さんが目玉焼きが好きだと思い続け、
卵がなくなることがないよう、
いつも気をつけていました。
一方、
旦那さんの方は実は目玉焼きは好きじゃない。
でも、奥さんが毎日出してくれるので、
イヤともいえず食べ続けて、はや30年。
お互いがお互いのためを思って、
がんばったり、我慢していたのに
結局は、お互いにとって負担になっていただけ。
あなたの人生にも、
こんなこと起こっていませんか？
これも、
「○○さんは、こう思っているんだろう」
という思い込みのせい。
「何かうまく行っていないかも…」
と思ったら、
「自分が当たり前と思っていることは、
　思い込みなのではないか？」
　
と疑ってみて、質問・明確化・確認してみてくださいね。
これで、人間関係がガラっと変わるかも知れません。