人生の目的なんてありません(秋元康)

●人生の目的なんてありません
こんにちは、伊藤勝彦です。
世の中は３連休ですね。
私は会社勤めではないので、
あまり連休という意識がありませんでしたが、
いかがお過ごしですか？
いきなりですが、
あなたは、人生の目的や「本当にこれがやりたい！」
というものはありますか？

「まわりの人に愛を与えられる人になりたい」
「会社を辞めて、○○で独立したい」
などと明確に
「これが欲しい」
「こうなりたい」
「こうありたい」
という人もいるでしょう。
でも、セッションにいらっしゃる方や
メルマガ読者の方からのメールなどでも
「私は何がやりたいかわからないんです(>_<)」

という声をたくさんいただきます。
そして、それが悩みになっている。。。
でもでも。
たしかに、人生の目標・使命・ミッションなどが
明確としっかりとあればあったで
すばらしいことだと思いますが
すごーく成功している人の人生の目標・使命・ミッションも
数年経って聞いてみると、もう全く別のものになっている
なんてこともあります。
なので、「ない」ことで悩みを作り出しているのであれば、
そんなにこだわらなくてもいいですよ、とお伝えしています。
「とは言っても…」という方のために、
今日は２つのお話を紹介します。
まず最初は、
誰でも知っているであろう、秋元康さんの話です。
説明の必要もないでしょうが、秋元康さんと言えば
おにゃんこクラブやAKB48などのアイドルプロデュースや、
美空ひばり、黒人演歌歌手ジェロの楽曲の作詞、
映画の企画・監督など、多方面で活躍されている方ですね。
秋元さんは、
「こういう自分になりたい」というのが、僕にはありません。

と言い切っています！！
秋元さんが映画の監督をやったのも、
映画の企画を考えたものの、
なかなか監督が決まらなくて苦慮していたときに、
「秋元さん、撮ればいいじゃない」
と言われたことがきっかけ。
作詞に関しても、放送作家をやっていたときにたまたま
「詞、書いてみないか？」と誘われたことがきっかけ。
誘われたとき、チャンスが巡って来た時に、
「はい、やります！！」

と言えるか、躊躇して断ってしまうかの差ですね。
そして、
そうやって声をかけられる、チャンスを与えられるためには、
目の前にあることを一生懸命やっていること。
そうすると、周りの人に認められて、
チャンスが与えられます。
秋元さんの言葉を引用します。
・・・
目の前に出てきたことを面白いからやってみようと、
それを続けてきて、気づいてみたら今の自分があったんですね。

「こういう自分になりたい」というのが、僕にはありません。

そのときにあるものが面白ければいい。
もっと言えば、今死んでも後悔しないような生き方がいいんですよ。

目の前にある物が、何かのプロセスの一段目にすぎないとしても、
楽しければいいと思うのです。

僕だって、学生時代は、中間テストや期末テストの
勉強の計画を立てるのが好きだったんですよ。

でも、すごく綿密にスケジュールを組んで、
それを作り終えたときに試験の日を迎えてしまう(笑)。

ほとんど意味がなかったわけです。

・・・
「こうなりたい」なんて目標がなくても、
目の前にある縁を大切に生きてきた結果、
今までの仕事があり、今の自分がいる。
「こうなりたい」というのがなくて、
何もしないで悩んでいる場合じゃないですよね ^^
今日は長くなります(^_^;)
もうひとつ紹介します。
日経新聞の人気コーナーに「私の履歴書」というものがあります。
各界で一流の結果を出してきた人が、
これまでの人生を振り返った内容が日々連載されています。
このコーナーのこれまでの記事を分析した人がいたそうです。
そして、
「成功の秘訣は何ですか？」

という問いかけに対する答えで
一番多かった言葉は意外なものでした。
さまざまな分野で活躍し、成功した人たちが大切にしている言葉、
成功のきっかけとなった言葉
何だと思いますか？
それは、
「たまたま偶然」

という言葉でした。
多くの人が、
「たまたま偶然」の出来事・チャンスをつかんだ結果、
大きな成果を出しています。
「絶対にこうなりたい！絶対にこうなるぞ！！」
なんて肩肘張ったものではなく、
「たまたま偶然」とリラックスした感じ。
もちろん、明確に
「こうなりたい！」
「これこそが私の使命だ」
というものがあればあったで、それもはすばらしい。
でも、それがないからと言って
悩んだり、見つかるまで何もしないで
じっとしているのは人生の浪費です。
いや、本当は
そのプロセス自体にも意味があるのでしょうが…
先日も書いたように、すべての人が
目標を定めて、それを達成するのが得意・好きなわけではありません。

また
自分では気づいていなくても。
その使命の中に生きていることもあります。
秋元康さんも、
使命なんてわかってないかもしれませんが、
自分が面白がってやっているうちに、縁がつながって今の姿があります。
使命はわからなくても、結果的に多くの人を喜ばせています。
ですから
「こうなりたい」
「こうありたい」
が仮になかったとしても、そんなに悩む必要はありません。
まずは、目の前にある縁を大切にし、
目の前にあるもの（仕事、頼まれごとなど）を楽しみながら、
心を込めてやってみましょう♪

いつかくる未来、いつかなる自分ではなく
「今ここにいる自分」を大切に。
結果として、
自分のやりたいことが見つかるかもしれませんし、
見つからなかったとしても、
気づかないうちに自分の使命を生きてるかもしれません。
目の前の縁を大切にしているうちに、
「たまたま偶然」
に出会うときがやってきます。
もっとカッコイイ言葉で言えば、セレンディピティですね。
そのセレンディピティが起こったときに、
それを物にできる自分になっているかどうか、がとても重要。
そんな「愛され体質」な自分を作っていきましょう。
悩んで何もしないのが、一番もったいないですよ♪

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