ただそばにいて欲しかった・・・

●ただそばにいて欲しかった・・・
こんにちは、伊藤勝彦です。
「きみがいるだけで～♪」と歌ったのは、米米クラブ。
「たとえば～、君がいるだ～けで
　心が強くなれること
　何より～大切なことを気づか～せてくれたね～♪」

誰かが、自分のそばにいてくれる。
これは、本当に心強いですよね。
それがあなたが
赤ちゃんだった時だったら、なおさら。
先週末、
レナード・ジェイコブソンのワークショップに参加してきました。
「今この瞬間への旅」が日本語訳で出版されていますね。
このワークショップの中でも、これまでのいろんな学びの中でも
大切だとされているのが
「今ここにいること」

これは、自分自身が過去でも未来でもなく、「今ここにいること」
を大切にしよう、ということです。
「今ここ」にいれば、悩みや苦しみから解放されますよ～
というのは、もう何百年、何千年（？）も前から
言われていたことです。
でも、これがなかなか難しい（と思われている）。
実際にやってみると、
実はそんなに難しいことではないのですが、
それはまた別の話。
「今ここにいる」ことが難しいかどうかは別として、
ほとんどの人は、「今ここ」にはいません。
以前、NLPを学んでいた時に、
人は一日のうちの
・97%は内的体験（過去や未来にいる）
・外的体験（現実を体験している。いまここにいる）時間はたった3％

と聞きました。
でも、赤ちゃんの時には、確実に100%「今ここ」にいました。
「誰でも」です。
大人になった私たちよりずっと上手に ^^;
でも、周りの人達（父親、母親など）は「今ここ」にはいてくれません。
つまり、
あなたが両親に一緒にいて欲しいと思っても、一緒にいてもらえませんでした(>_<)。
子供の頃（３、４歳ぐらいまで）にあなたが望んだことは、
親があなたと一緒にいてくれること。
仕事・家事で暇になったときだけでなく
テレビがCMに入ったときだけではなく、
いつでも。
もちろん、現実的にはなかなか難しい…
以前、こちらの記事でも書いたように
「６歳までは(女)王様のように育てよ」
です（言う人によって、何歳までかは異なります ^^）。
生まれてきたばっかりの赤ちゃんは、
親が一緒にいてくれないと、
「生きていけないかもしれない。」
と不安になります。
赤ちゃんは、何も出来ないから当然ですね。
ただ一緒にいてほしい
私を見てほしい
私を愛してほしい

でも、これらはなかなか満たされません。
大人はみんな忙しくて、
「今ここ」にはいないから。
その結果、赤ちゃんの心は傷つきます。
その傷は、心に深く刻まれる。
そして、
大人になってもなかなか癒されない。
（そんな傷があることさえ気づいていない人がほとんど）
そうすると、これが人生の中で繰り返されてきます。
「誰も私と一緒にいてくれない」
（物理的には一緒にいてくれたとしても、心ここにあらず）
心の痛み、さびしさ、悲しさ。
小さい頃に、十分に満たされていれば
大人に同じような状況に直面しても、そんなに問題になりません。
でも、
子供の頃は、文字通り”死活問題”なので、
心の奥深くに突き刺さります。
小さい頃、
・まだ自分が小さいときに、弟・妹が生まれて、
　親の関心が急に自分から離れていった
・両親とも忙しく、あまりかまってもらえなかった
・両親の仲が悪く、家庭の中に安心感がなかった
・虐待にあっていた
・（女性の場合）「親が男の子を望んでいた」ので、
　「私は望まれていない。生まれてはいけなかった」と感じていた

など。
こんな幼少期を過ごしてきた人は、その影響が顕著に現れやすい。
私のところにこういう方がたくさんいらっしゃいます。
こんな傷をもっていると、必要以上に、
「人に認めてもらわなければいけない」
「人に必要とされなければいけない」
「人に愛されなければいけない」

と感じ苦しみます。
これは、自分でコントロールできることではないので、
いつもいつもこれらの願望が満たされるワケではありません。
では、この苦しみからは抜け出せないのか？？？
いえいえ。
そうではありません。
心の傷が癒され、
「人に認めてもらわなければいけない」
「人に必要とされなければいけない」
「人に愛されなければいけない」
などの思いこみが解消されると、
「私は私であっていい！！」

と感じられるようになってきます。
すると…
人の目を気にして、今まで出来なかったことを
かろやかに出来るようになってきます♪
自分が本当に望んでいたことが
分かるようになってきます♪
人間関係がラクになって、
自分らしくいられるようになります♪
つまり、
人から愛される、認められる、受け入れられる、必要とされる
必要がなくなってくるので、

自分ではない人間を演じる必要がなくなるんですね。
今まで背負い続けてきた
重いヨロイを脱ぎ捨ててもいい。
そして、身軽でかろやかに
自分自身でいられるようになります。
もちろん、
認められ、必要とされ、愛されることはすばらしいこと。
でも、
なにごとも「○○しなければいけない」
となると苦しみを生みます。
「愛されなきゃ！」と思うと、恋愛中毒(依存症)になったり
「認められなきゃ！！」と思うと、仕事中毒になる。」
恋愛しかない！
仕事しかない！
という人生(>_<)。
こういう人生だと、その恋愛が失われたとき
仕事を失ったとき（やめたとき）
その人の人生にポッカリ大きな穴があいてしまいます。
いや
恋愛 = 人生
仕事 = 人生
だとしたら、穴があいたでは済まされないですね・・・
呆然と、路頭に迷います(>_<)
そんな中毒人生からは抜け出したいですよね？
そのためにも、
まずは心の傷を癒して行きましょう。
ここを解消せずに、平気なフリを装っていても、
その影響は日々の生活の中に染み出してきています。確実に。
シミ・そばかすを隠すように
ファンデーションを塗りたくっても(笑)、
それはずっとそこにあります。
他の人には気づかれないかもしれませんが、
自分だけはわかっていますね^^;
まずは自分に正直になりましょう。
正直に自分を見つめることが最初のステップ。
自分を偽っていたら、いつまで経っても変わりませんよ～
今後何十年も（あるいは来世も）、
その傷を抱えたまま生きていきたくはないですよね？
その必要もありませんし、
変えていくことは可能ですよ。
自分が思っているよりもカンタンに。
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