ニセモノのコーチングシリーズ その2です。
今日は、うなづき魔について。
2.うなづき魔
これはコーチング初心者などでよくある光景です。
コーチングの1日研修を受けた管理職の方にもよくあると言われています。
最初からうまく出来なくても、学んだことをすぐに取り入れて実践する姿勢は、とてもすばらしいと思います。
そういう人を揶揄するものではないことを最初にお断りしておきます。
そして、その上で・・・
私は、ある研修会社の社員と話していたときに、この”うなづき魔”に会って、気持ち悪くなった経験があります。
何のテーマで話していたか忘れましたが、その研修会社に入って3年ぐらいの社員だと思いますが、彼が聞き役でした。
しきりに、うなづく彼でしたが、話を聞いていないことが明らかにわかりました。
私は気持ち悪いながらも、我慢して何とか話し終えると、彼は、その私の話を受けて、次の展開に行くのではなく、案の定、まったく関係ない話を展開しました。
正直、この会社は何を教えているんだろう、と懐疑的な気持ちになりました。
その後、その会社の内定者(研修のサポート要員のような形で、勉強しつつ参加していました)と、同じようなセッションを行ったのですが、彼のほうが誠実さが伝わってきました。
彼はまだそういったテクニックを教えられていないと思います。
しかし、彼の方が話していて圧倒的に気持ちよく、誠実さも伝わってきました。
その会社は理念も、トップの方もすばらしかったので、内定者はそれを求めて、まだ熱い心を持っているのだな、と感心しましたが、
一方で、社員にはうまく伝わっていないなぁ、テクニック的な表面的なものだけしか伝わってないんだなぁ、と複数の社員に接して感じました。
カリスマのトップがいなくなって数年経ったら、どうなってしまうのだろうと、余計なお世話でしょうが心配になりました。
また、内定者の方の行く末も、ちょっと心配になりました。
うなづきに関しても、相手の話を真剣に聞いて、心の底から出てくるうなづきは相手に確実に伝わります。
自分の中での一貫性があるかどうか、がキモだと思います。
一貫性がなく、頭だけでうなづいていると、相手は気持ち悪さを感じます。
頭だけでなく、頭と心に一貫性があると、気持ちよく話せて、聞き手にも好意を持ちます。
うなづきひとつとっても、「7色のうなづき」ができる、と言う人がいて、確かにその人と話していると、どんどん話をしたくなってきます。
それは、聞き手の好奇心が伝わってきて、ハートで感じるからだと思います。
目の前で、首を上下に振っている物体を見ているからではありません。
またしても長くなりましたので、また別の記事に続きます。
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