つまりはエコロジーの問題

エコロジーと言っても、このブログで取り上げているので、もちろん環境関連でのエコロジーの話ではありません。
目標を設定する際に、
「その目標を達成することで、失うものはないか？」
「その目標を達成することで、他にどのような影響を及ぼすか？」
について確認することを、エコロジー・チェックと呼びます。
目標設定の際に大切なことはいくつかありますが、よく言われるのが
・具体的、明確であること
・測定可能であること
・自分の価値観に合致していること
・期限が明確に決まっていること
などがあります。
たしかに重要ですね。
上記条件が満たされていない目標より、満たされている条件の方が達成しやすそうな気がします。
でも、最近よく言われているように「目標型」と「展開型」の方がいますので、「展開型」の人にとっては息苦しいかもしれないですね。
それぞれの人にあった自己実現方法があるので、自分に合わないコーチングをされると、クライアントは苦しみます。
特に、
このコーチはすごい人だ、と言われているような人のコーチング受けたのに自分は結果が出なかった
などと言う場合、下手をすると自分を責めてしまい、コーチングを受ける前より悪くなってしまうかも知れません。
そういう人でも、自分にあったコーチングを出来る人、いろんなタイプに対応できるコーチから受けてみると結果は大きく変わるでしょう。
さて、脱線しましたが、エコロジーの話です。
先ほど上げた目標達成に必要な条件を立てても、達成できないと言うことが往々にしてあるわけです。
もちろん、目標を立てたからと言って、すべてが達成できると言うものではありません。
最近、いろいろなクライアントや、その他の人と接していて、自分の中で大切だなと思ってきているのが、
・エコロジー的に問題ないか

・その目標が本当に魅力的か

ということです。
そして今日は、
「エコロジー的に問題ないか」

がテーマです。
コーチング、NLPでもエコロジーと言う言葉は良く使われるので、これが大切だと言うことは、関係者であれば誰でも知っていることでしょう。
ただし、最近思ったのは、
本当にエコロジー的に問題がないのであれば、目標達成のために行動が起こせているはず
ということです。
もちろん、行動を起こしたけれども上手くいかない、と言うこともあるでしょう。
たとえば、
・制限となるビリーフ
・トラウマ的な記憶
・満たされていないニーズ
・好ましくない方法で満たしているニーズ　
などがでてくることが問題として出てくることがあります。
これらは、コーチング、NLP、ヒーリングなどでそれぞれ解決していくことが出来ます。
ただし、そもそも最初の行動が起こせないとき、
それは、エコロジーの問題が解決されていないのかもしれません。
多くの場合、
「この目標が実現することで、失うものはありませんか？」
ということを聞いても、
「はい、大丈夫です。何もありません。」
と答えてしまう人が多いです。
目標達成のいい面だけを見てしまうことは、人間の思考パターンとしてあるのでしょう。
恋愛でも、「好き！」と思うと、欠点が目に入らない、
いや、実は気づいているけれども、気にならないフリをしている
などと言うことがあると思います。
そして、後で後悔する・・・
目標を立てたのはいいが、行動できないとき、そこにはエコロジーの問題があるのかもしれません。
顕在意識ではわかっていない、あるいは見ようとしていないエコロジーの問題を潜在意識（無意識）は感づいています。
そして、顕在意識の2万倍の力がある潜在意識が、目標に向かわせないように、行動を「なんとなく」起こさせないようにしているのではないでしょうか？
「なんとなく」は潜在意識の働きです。
もちろん、潜在意識には悪意はありません。
本人を守ろうとしてのことです。
そして、目標達成には、やはり潜在意識の力を借りた方がラクです。
短期的なものであれば、潜在意識の力に顕在意識で打ち克つことも出来るかもしれませんが、長続きしません。
そのためにも、このエコロジーチェックを、今まで以上にきちんと取り扱ってみてはいかがでしょうか？
最近では、コーチングのセッション１回をこれだけに費やしたとしても、それだけの価値はあるのではないかと思っています。
逆に、ココをおろそかにして先に進んでも、顕在意識上での血の滲むような努力が必要となるでしょう。