コーチングでもそうですが、人の悩みを聞いているときなどに、相手の問題を自分の問題にしてしまっていませんか?
相手の問題を自分の問題としてしまうと、話を聞いている人が、その問題を解決しようとしてしまい、
・根掘り葉掘り聞き出そうとする
・アドバイスしようとする
・説教する
・過保護になる
というような対応をとってしまう人が周りにもいませんか?
人は勝手に相手の悩みを解決しようとします。
そしてそのために、相手(クライアント、相談者)の話をきちんとハートで聞かずに、すぐに解決しようとしてしまうことがあります。
大切なことは、
「相手を正そうとする前に、相手を分かろうとする」
ことです。
アンソニーロビンズも、コーチングでの第一ステップは
Understand and appreciate their world.
といっています。
そして、相手の問題を解決しようとする態度は、相手の心を閉ざしてしまうかもしれません(ラポールが切れます)。
さらに、仮にそれで解決したとしても、依存心が発生してしまうと、次に同じような問題が発生した場合にも、自分では解決することが出来ず、また人に頼ることになります。
問題・悩みは、自分の内面を見つめる絶好のチャンスなので、聞き手が解決
してしまってはいけません。
ある有名なコーチは、クライアントに
「コーチのおかげで・・・・」
と言われると、
「あぁ、このセッションは失敗だった・・・」
と思うと言っていました。
クライアントの手柄を取ってはいけません。
カウンセリングではなんと言うのかわかりませんが、コーチングでは、
「コーチはクライアントの鏡になる」
と言います。
つまり、クライアントの内面を映し出す鏡になることで、相手が自分の内面を深く見つめることが出来るようサポートします。
そのためには、「人の問題を自分の問題としない」という基本的な態度が大切なのではないか、と思っています。
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